今週末9/6(金)より始まります「染織工芸むつろ 色様々に辻ヶ花」

昨年、円居では初めてのご紹介となった「染織工芸むつろ」さん。
きらびやかで豪華絢爛な訪問着や振袖のイメージが強い辻ヶ花ですが、
むつろさんでは辻ヶ花の様式が花開いた安土桃山時代の気風を写した
力強く伸びやかで、どこか愛らしさを感じる作風です。
そのあたりは昨年のブログでもご紹介しましたので
こちら↓をご参照ください。

・辻ヶ花が幻の染めと言われる所以
・辻ヶ花の文様に込められた思い_1
・辻ヶ花の文様に込められた思い_2

その素晴らしい作品の数々は、それぞれの工程に携わる熟練の職人さん達によって生み出されます。

どんな色柄の着物や帯に作るのかを決めたら、図案に合わせて曲線、直線、鋭角、メリハリを効かせるのか、優しいボカシ具合にするのか・・・
職人さんが熟練の技で生地を的確に絞っていきます。

 

そして大きな釜が並ぶ染めの工場に。
こちらでも、やはり熟練の職人さん達により美しい色が染められていきます。
2023年の5月下旬にお伺いした際、私は既に夏着物という気温。
工場では煮立たせた釜からは濛々と水蒸気が立ち、熱い染料から引き揚げて色見本と見比べながら作業されていました。

そして辻ヶ花の仕上げとのカチン(墨)描き。
細い筆で輪郭を。刷毛で暈しを巧みに表現していきます。
図案を生地の下に置き透けさせていますが、フリーハンドの一発勝負！
見ている方が緊張します。

今回も、墨描き職人の田原わかさん在店の9/7(土)・8(日)に
こちらの「カチン(墨)描き」を実演いたします。
両日共に15:30〜30分程度のお話会以外の時間で、常に実施しております。
お話会は要予約となりますが、実演はご自由にご覧いただけます。
是非、この貴重な機会をお見逃し無く！

実施場所：きもの円居店舗
辻ヶ花お話会の予約・お問い合わせは
03-5623-9031
shop@madoi.co.jp