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辻ヶ花の文様に込められた思い_2

>>文様のお話の続き

菊:
陽の数字である奇数の中でも最も大きな数字、九が重なる重陽の節句は「長寿」を願い、菊の花を飾り、菊花酒を飲んでお祝いしました。旧暦の9月9日は新暦では10月の中頃に当たり、菊が美しい見頃を迎えます。
又、高貴な花として中国では梅・竹・蘭と共に「四君子」として尊ばれ、日本でも愛されました。
何故「長寿」に結びついたかと言うと、元々は薬用として中国から日本に伝わった為。又、着せ綿と言って、菊の花に綿を被せ、菊の香りと露が移った綿で身体を拭うと邪気が払われて無病息災が叶うと言う風習もありました。今で言うアロマテラピーの様な効果を古来の人たちは経験的に知っていたのかもしれません。

 

葵:
徳川家の三つ葉葵紋はつとに有名ですが、双葉葵は上賀茂、下鴨神社の神紋であり、神様と人を結ぶ「逢ふ」と太陽や神様を指す「ひ」で「あふひ」→「あおい」となった、神聖な植物で日本の固有種です。
京都の三大祭り葵祭りは元々は賀茂祭と呼ばれましたが、後に御簾や牛車に葵桂を飾ったのが祭りの名の由来となりました。

 

いずれの植物も生垣や棚を設けたり、鑑賞や薬用として家の周りに植えていたことから、辻々に咲く花と言う事で「辻ヶ花」と呼ばれる様になったと言うのが、田原さんは一番しっくりとする説だそうです。
又、抽象的に文様化されながらも加賀友禅にも見られる「虫食い」などを写し取り装飾とするなど自然と共に生きた人々に思いを馳せます。

文様の意味を知ってから改めて見るといつ命が絶たれるか分からない武将の命を守り、何か有っても家が続いていく事を願った文様。その役目や意味を受け継ぎながらも、お洒落によそおう楽しみを味わえる今の時代は幸せなのだとしみじみ思います。

どうぞ、実際に手に取ってご覧ください。
「今様辻ヶ花 染織工芸むつろ 」会期は2023年9月18日(月・祝)まで。
※最終日のみ15:00まで。それ以外は11:00〜18:00となります。

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