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辻ヶ花の文様に込められた思い_1

辻ヶ花に描かれている代表的な花と言えば「椿」「藤」「菊」「葵」が挙げられますが、「季節が限定されてしまうな」と思われる方も多いのでは。
>>こちらでお話しした武将に愛されたと言う謂れにつながる、田原わかさんよりお話を聞き「なるほど!」と深く納得をした文様のお話です。

椿:
散る際に花全体が落花する様が、首からポトリと落ちる様で武士が嫌ったと言う話を聞いた事が有るかと思いますが、どうやらこれは後世に広まった誤った俗説らしいとの事。
冬〜春に咲いた花が落ちた後は大きな実を結ぶ事から「子孫繁栄」を表し、艶々した緑の葉を年中茂らせる様も喜ばれる縁起の良い樹木として神道、仏教共に重んじられ、実生活においても実からは椿油が採れ、幹は木工品の木材に、燃やした後の灰は草木染めの媒染剤として活用され捨てるところが無く、根をしっかり張る事も有り、家を守る生垣にも好んで用いられました。

 

藤:
春を代表する花として人気の高い藤は穂の先まで花が咲く事やその姿が稲穂にも見立てられ、「五穀豊穣」や「子孫繁栄」に通じ、文様化された藤は家紋にも用いられ藤独鈷などは季節を問わず纏える柄として愛されてきました。
力強い藤の蔓は古代には衣服に用いられ、今でも藤布の帯は高い人気を誇ります。又、籠や家具、履物の天など身の回りの道具にも多用されています。

菊と葵については>>こちらでお話いたします。

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