八寸帯・三段活用
読みもの
秋のお彼岸が過ぎても真夏日の今日。
一年の半分が、もう夏よね…と思うような今年。
フォーマルでは無い、普段着のおしゃれなら、実際の天候や体調に合わせて選んで、何も問題有りませんが、帯は夏物の記号的な「絽」や、透け感の強いタイプの「羅」に「紗」などは、9月後半になると「何となく締めるのが気がひける様に感じる」と言う方も多いのでは?
そして、この曖昧な時期に一本有れば大活躍なのが、軽やかな八寸帯。
9/28までご紹介しております、canoan・中野紘子さんの八寸名古屋帯は、様々に合わせやすくてオススメです。
30℃を越える真夏日は、透け感が鈍い麻や夏大島などに合わせて。
グレーの網代織がマニッシュな魅力の近江縮で洋服感覚なコーディネートで。

最高気温が25℃を下回る日にはシャリ感が有り、
単衣仕立てに向くお召や、薄手の紬などに合わせて。
こちらは、結城花田さんオリジナル、真綿糸×上州座繰り糸を地機織で織り上げた「燦々」
シャリ感が有り、近年、生産量の減少した結城縮の様な位置付けです。

いよいよ袷の季節。
透け感も然程では無く、節の表情が有るので、以外にも真綿系の紬にも良く合います。
真綿紬の王様、結城紬に合わせてみました。

又、表情豊かながらも繊細さが持ち味なので、古典柄はんなり系以外の、紅型や遊び柄の江戸小紋など染めの着物に合わせてカジュアルにこなれたお洒落を楽しむのも素敵です。
オールシーズン締められて、こなれ感の有る八寸帯、一本いかがでしょうか?



